唯一残された上旅籠の建物 あたたかい人柄が嬉しい場所 「お休み処 和泉屋」
江戸時代に「和泉屋」の屋号で、向かいにある大名や公家が宿泊した「本陣」を中心に立ち並んだ旅籠の一つとして旅人の疲れを癒していました。約40軒ほどあった旅籠、現存するのはこの宿内には和泉屋さんだけとなりました。
当時のまま残る櫛形の手すりや、柱から突き出た「腕木」など昔の上旅籠の雰囲気が残る建物です。大人が手をまわしても抱えきれないほどの大黒柱や、太い通し柱に支えられ、安政の大地震でも崩れませんでした。
これは今で言う「広告チラシ」。明治20年代にこの建物を商いのために購入した清三郎さんが制作したものです。現在の和泉屋さんはたばこ屋さんです。代々この地で商いをされてきました。みかんの計量器、当時使用していた看板等もみることができます。
蒲原の伝統的な工芸品「古代塗」を、訪れた人が見学できるよう見せの間に飾ってあります。
建物、歴史資料ときて、もう一つの和泉屋さんの自慢はご夫婦ではないでしょうか。あたたかいお人柄で、宿場の歴史的資料や貴重なお写真を、丁寧な説明とともに見せてくださいました。旅籠と言えば現在の旅館。そのホスピタリティはいまも姿を変えず息づいています。
余談ですが、松岡修三さんや中山雅史選手のお父さんの義助さんも訪問されているようです。
和泉屋
営業案内
営業時間
所在地
電話&FAX
最寄り駅
JR 新蒲原駅(徒歩5分)